my魂

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 前回、お客様の神様でいようという話を書きましたが、その中で本当にスゴイ人間というのは非常に好かれる反面、非常に嫌われる一面を持っていると書きました。

前回の記事へのリンクはコチラから

 人から敬われ、尊敬されるスゴイ人というのは、同じくらい嫌われたり陰口を叩かれたりしているものです。
 それは、なぜでしょうか?
 実は、人に好かれ、尊敬される人というのは、自分の意見をハッキリと言う人がほとんどです。
 自分の意見をハッキリ言うということは、自分の立場をハッキリ示すということです。
 白か黒か、ハッキリしている。
 だから、同じ意見を持つ人や、立場を同じくする人からは、好かれ敬われるわけです。
 当然ながら、反対の立場の人からは嫌われます。
 白黒をハッキリつけると、必ず反対派が存在するのです。
 これは、よくビジネスの場面で言われることですが、万人ウケを狙った商品やサービスは売れません。対象を曖昧にして、誰にでも売ろうと考えるとかえって売れなくなるのです。
 人間も、もしかしたら同じなのかもしれません。
 誰にでも愛想よく、好かれるように振舞っている人間よりも、白か黒かハッキリ言う人間の方が、より信頼や尊敬を集めるのではないでしょうか。
 前回書いた「お客様の神様」という言葉は、まさにそれを表していると思います。神様のように尊敬される人間というのは、誰にでも好かれて敬われるというよりは、立場の違う人間や意見を異にする人間からは恨まれてしかるべきと思います。
 逆に言えば、誰にでも好かれようなどとは思わないで、自分を心底好いて信頼してくれる一部の人間がいればそれでいいのです。
 万人ウケを狙えば当たらないように、人間も万人ウケを狙うと軽く見られてしまいます。
 白黒つける…は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも自分の意見をハッキリと表明し、立場を明らかにする人間が、一部の熱狂的なファンを持てることは確実です。

 奇しくも、今日は成人式です。
 新成人の皆様、本当におめでとうございます。
 成人式について、ちょこっと日記を更新してますので、私見ですがどうぞご覧くださいませ。

 
成人式について思うこと

 やるからには、ローリスク・ハイリターンな式であって欲しいと思います。

 さてさて、しばらく続いています話題にのぼる人物論。
 今回は、スキを作ることについて書きます。
 あなたには、わかりやすいスキはありますか?
 スキのない人は、意外と付き合いづらいものです。
 完璧で、スキのない人間というのは近寄りがたいものですが、スキのある人間というのはなんだか人間味が感じられ、ちょっと構いたくなるものです。
 よく、恋愛論で言われるちょっとしたスキですが、人の話題にのぼるにはちょっとしたスキがある方がいいのです。
 これには、大きくふたつの理由が挙げられます。
 ひとつは、先に挙げた通りスキのない人間は近寄りがたいからです。人に好かれ、話題にあがるような人物像を目指すなら、当然ながら近寄り難い雰囲気はNGです。ちょっとしたスキを演出することで、とっつきやすい人間になりましょう。
 もうひとつは、後々の付き合いのことです。最初にスキのない完璧な人間像を見せてしまうと、ちょっとしたミスや失敗で大きなマイナスになってしまいます。ところが、最初からちょっとしたスキを作って不完全な部分を見せておくと、多少の失敗も目をつぶってもらえます。
 完璧な人間がちょっとした言い間違いをすると誰もが気に留めますが、普段からそそっかしい人間が多少言い間違えたところで誰も気にしないのと同じことです。
 以上のような理由から、人の話題にのぼる人物になるためにはちょっとしたスキを演出する方がいいのです。
 では、スキをどのように作るか。
 この話をすると、誰もが考えこんでしまうようですが、一番簡単なのは笑顔を作ることです。
 要は、相手が身構えずに心を開けるようなポイントを押さえていればいいのですから、笑顔を作って相手の警戒心を解くことは立派なスキです。にこやかに、なごやかに相手に接するだけで、実はちょっとしたスキが演出できているのです。
 それから、ドジなところを見せること。つまずくとか、言い間違うというのが好例ですが、愛嬌のあるドジを演出しましょう。私などは、学校に勤務していたときにはわざと言い間違って生徒のツッコミを待つという手をよく使いました。もちろん、あまり頻繁にやると失笑モノですので、そのへんはよく考えて笑える限度に留めておきましょう。
 ドジなところを見せる以外には、失敗談を話すという手があります。実際にドジなところを見せるわけではないのでそれほどマイナスの印象を与えませんが、とっつきやすい印象を与えるのにうってつけの方法です。
 また、ギャップを設けるという話でも書きましたが、最初にちょっとドジなところを見せておいて、実はしっかり者だと思われればさらに好感度アップです。
 ただし、気をつけてほしいのは、極端に自分を偽らないことです。演出過剰になってしまうと、本来の自分とのギャップで苦しむ羽目になります。
 私の知人で、見た目や言動をチャラく見せているけど、実は生真面目な人間がいます。その人から相談を受けるとき、たいていの場合はそのギャップによる苦しみです。
 最初は気楽で楽しい人間だと思われ、とっつきやすい印象を与えるのですが、ときおり生真面目なことを言ったり(しかもそれが、「重い」と思われる)、芯の強い部分を前面に押し出す部分があったりして、相手から敬遠されるのです。
 この場合は、スキやギャップの作り方が下手なわけです。ちょっとしたスキや、ギャップの作り方としては、あまり極端になりすぎるのも考えものです。
 スキを作るなら相手の警戒を解く程度、ギャップを設けるなら外見と内面で分けるほうがいいと思います。
 そうでないと、先ほど書いた私の知人のようなことになりかねません。
 自分に無理をしてまで、スキやギャップを作る必要はないのです。

 

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