my魂

タグ:決断力

 普段から、「決断は早い方がいい」「迷いはチャンスを遠ざける」と言っている私ですが、即決してはいけないと思う瞬間があります。
 それは、ネガティブな気持ちのときです。
 気持ちが沈んでいるとき、悲しいとき、悔しいとき、腹が立っているとき…などなど、あまり冷静でない状態でなおかつ気持ちが暗くなっているときです。
 こんなときは、即決してはいけません。
 なぜなら、気持ちがネガティブなときには視野が狭くなるからです。
 辛いときや悲しいときというのは、負のスパイラルに陥りやすくなっています。それは、視野が狭くなり(客観的に物が見えず)選択肢が減るからです。
 そのために、どうしてもネガティブな考えや意見ばかりが浮かび、それがずっと続くと、最後には思考停止してしまうのです。
 もうどうでもいい、どうにでもなってしまえ、という自暴自棄な、捨て鉢な考え方にとらわれることになるでしょう。
 このような経験は、大なり小なり誰にでもあるはずです。
 日常で経験するちょっとしたことでネガティブな悩み方をしてしまっても、時とともに忘れ、回復できるでしょうが、人生のかかった大一番や、非常に重要な局面でこのような思考にとらわれると命取りになりかねません。
 ですから、自分がフラットな気持ちでないと感じたら、判断を先送りにするのです。
 ネガティブな気持ちで判断しようとすると、どうしてもネガティブな選択肢ばかりが目につきます。
 もう逃げ道はない、どうにもならない…と思えるのは、客観的に事態を把握できないからでもあります。
 このようなときは、一度判断するのをやめて、落ち着くのを待ちましょう。
 と言っても、落ち着くことができないという人もいると思います。
 私のオススメは、アニメや特撮など30分番組を1本見ることです。悩みが気になって集中できないといけないので、自分が本当に大好きな作品を選びましょう。
 1本見ても気持ちが落ち着かなければ、2本目を見ます。
 そうやって、気を落ち着けてからもう一度考えてみるのです。
 30分番組を見るというのは理由があります。
 たいていの30分番組は内容自体は25分程度です。
 中学校で講師をしていたとき、生徒の授業への集中について調べていたことがありますが、だいたい7分に1回程度休憩を入れると、授業が上手くいっていました。
 ですから、30分番組を見て7分セット×3回を体験することによって、本来のフラットな自分を取り戻すのが目的です。
 内容としては、音楽を聞く、体を動かすなど何でも良いと思います。30分程度時間が経過してから、もう一度考えてみてください。
 そのときに大事なことは、AorBで考えているうちは危ないということです。
 視野が狭まり、選択肢が減ると、人間の思考は二者択一になります。
 そうなっているうちは、判断するには早いのでは?と疑ってかかる必要があるでしょう。
 フラットな気持ちで、落ち着いて考えれば、意外なほど選択肢が見えることがあります。それは、あなたが本来持っている力が最大限に発揮され、判断することに対して前向きな証拠です。
 気持ちがネガティブなときというのは、何度考えても同じ結論に行き着くような負のスパイラルに陥ったり、早く判断しようと焦ったりするものですが、そこで一度立ち止まって、30分だけ待ってください。
 ネガティブな気持ちに引きずられて、最悪の決断をしてはもったいないですよ。

 皆様、こんにちは。
 転職して、市場の住人になりました鎧乱斗です。
 この魁!俺塾!!も90回に近付きました。当初の目標は100回でしたので、いよいよ達成できそうな予感です。
 とはいえ、まだ11回あります。約3ヶ月後、100回記念として皆様にお届けできますことを今から楽しみにしております。
 さてさて、転職して心機一転と思いながらも、いつもと変わらず進めていきます。
 今回は、ゼロはゼロじゃない…という話です。
 これは、今回の転職にあたって自分で再確認したことですが、何かを決断する速度が早ければ早いほど、人は「なぜ、そんなに早く決められるのか」と不思議がります。
 私は、ファミレスでメニューを決めるのは遅いですが、何かするときの判断は早い方です。往々にして、決断とは自分の将来や運命を決める大きな分岐点での選択のことを指すと思いますが、それも比較的早い方だと思っています。
 今回も、転職についての情報を仕入れた翌週には、完全に前職を辞める準備は整っていました。紹介者から詳しい話を聞く晩には、明日からでも行ける…という状態だったので驚かれたくらいです。また、同様に、社長に面接していただいた日には、「いつから来れますか?」「明日からでも来れます(本当は、今日からでもw)」「ええっ?!」という会話がありました。
 こういう話をすると、なぜ決断してすぐに行動するのか(できるのか、ではなく)と尋ねられますが、それは今回のテーマの通り、ゼロはゼロではないからです。
 例えば、あなたが毎日1円玉を貯金箱に入れるとしましょう。毎日1円ずつ貯金するので、1年後には365円になっていますよね?
 ところが、もし貯金を1日サボったらどうなりますか?
 今日の貯金額は0ですが、1年後には364円しかありませんから、結果的に-1円です。
 つまり、0(ゼロ・何もしない)ということは、長期的に見ればマイナスになるのです。
 上の例で、毎日の貯金額が100円だったらどうでしょう?
 0の日が1日でなく1週間だったら?
 このように考えれば、決断しない=0=ゼロ(何もしないこと)が、いかにマイナスの要素を含んでいるかが理解いただけるでしょうか。
 こう言うと、その決断(判断)が間違っていたらマイナスじゃないか、と反論する人がいますが、早い段階でマイナスが出れば、ダメージは少なくてすむのです。例えば、何か決断して実践してみたとしましょう。思ったような結果が出ません。決断の早い人は、すぐにその実践をやめてしまいます。
 すると、短期間でマイナスの要素を発見できるのです。
 決断が遅い人は、こうはいきません。実践するかどうかで悩んでしまい、さらには実践するようになってからもマイナスが出ているのにやめるかどうかで迷うのです。これでは、当たり前ですがマイナスの要素は大きくなってしまいます。
 判断は早いほうが良いのは、このような理由があります。
 まとめると、①何もしなければ長期的に見てマイナスになるから、②判断が早いとマイナスが出たときでも軽傷で済むから、とういう2つの理由になります。
 また、トライ・アンド・エラー(失敗をくり返して成功に辿り着く)という考え方からすれば、即行動・即決断という人は、そうでない人に比べて短期間に何度も挑戦することができます。

決断→行動→失敗→決断→行動→失敗→決断→行動→成功

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 だからこそ、私は意図的に判断を早めるようにしているのです。かの有名なエジソンは、電球のフィラメントに適した材料を発見するまでに何度も失敗したそうです。ところが、彼は「何度も失敗して大変だったでしょう?」と尋ねられたとき、「失敗などしていない。上手くいかない方法を発見しただけだ」と答えたと言います。
 失敗の早期発見は、長期的に見ればプラス。私も、そう思います。
 判断が早い、行動が早い、と言われるような素早さを身に付けている理由は、実はそういうわけなのです。

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