希望に燃えて頑張ろうと誓ったはずなのに、理想と現実のギャップで悩んでいる人もいるのではありませんか?
学校や職場など、新しい環境で心機一転…と思ってみたけど、実際は辛いことの方が多いという話もよく耳にします。
転職した友人や、社会人になった後輩たちの反応を見ていると、そういった思いの最初の波は5月頃に訪れるような気がします。
さて、そういった頑張れない人の中には、自分が頑張っている理由について否定的な見方をする人がいるように思います。
例えば、お金のためとか、遊ぶためとか、大きな目標や高い理想のために頑張っていないということを引け目に感じているというパターンです。
私も、中学校に勤務していた頃は、高い理想・崇高な理念を持つことを美徳としていましたが、最近はそうとも言えないような気がしています。
要は、頑張る理由は何でもいいんじゃないか?…そう思うようになりました。
金や遊びといった刹那的な理由だとしても、あるいは何かへの怒りや憎しみといった負の感情だとしても、本当に何でもいいのだと思います。
単純に、理由はどうであれそれで頑張れるなら(結果がついてくるなら)文句は言われないからです。それに、何のために頑張るかという理由と、その結果とは比例するものでもないでしょう。
高い志や理想を持って仕事をする人が、必ず成功するとは限りません。
ただし、長期的な目標を持たずにモチベーションを保つのは難しいと思います。
特に、怒りや憎しみなどの負の感情は、火が回るのは早いですが、その火勢を保つのは困難です。同様に、刹那的な楽しみや目標というのも、長く維持し続けるのは難しいでしょう。
ですから、長期的に成功する人というのは、高い志や理想を持つようになるのだと思います。
本当に一から始める人が、そのスタートラインとして高い志や理想を掲げる必要がないと思うのは上記のような理由からです。
焚き火やキャンプファイヤーをするときのことを想像してみるとわかりますが、いきなり薪に火をつけようと思っても上手くいきません。
火種を用意して小さな火をおこし、それを薪に移すことで火勢を得るのです。
その火種は、ゴミでも紙くずでも何でもいいのです。
しかし、それだけを燃やしていては、いつまでたっても安定した火力は得られません。
薪をくべ、風を入れ、定期的に調節してやるからこそ火は燃え続けるのです。
志や理想と現実のギャップに負けそうな人は、まず自分の頑張る理由を考えてみてください。
志や理想は素晴らしい薪ですが、それだけでは火種になりにくいものです。
あなたの火種は何でしょう?
薪をくべるのは、それからでいいと思います。